あなたのその命、どう使いますか?

皆さん、おはようございます。

先日はフェイスブックで下記のような記事を見つけました。

あまりにも感動したので、ここでもシェアしたいと思います。

 

 

自分の命をどう使うか。

真剣に考えさせられます。

 

 

私は自分の命を、

 

 

本物のジュエリーを通して、

豊かで幸せ溢れる生活文化の創造

 

 

 

に使っていきたい!と強く思いました。

 

 

皆さんはいかがでしょうか?

 

 

 

【命の重み】

いつからだろう

 

毎年7月18日、父は会社を休む。
母は美しい花を買って
二人でどこかに出掛けるのだ。

 

どこへ行くんだと俺が尋ねても、
ちょっとねとお茶を濁す。
そそくさと礼服に着替え、
それはそれは不可思議な1日が
毎年続いていた。

 

そんな俺ももう高校三年生。
なんとなく教師になりたいななどと
夢を持っていたが家には金がない。

 

意地でも国公立に行けと
親には言われてる。
しかし今日も希望校への判定はD。
むしゃくしゃしてリビングで
父の煙草を一本拝借。

 

火を付けた瞬間に母が帰宅した。

最悪のタイミング・・・。

 

母は何も言わず、
メモとペンをとりだして
サラサラと何かを書いている。

 

「ここへ行ってきなさい」

 

は?見たら見たこともない住所と名前。

 

「何で俺がこん…」

「いいから行ってきなさい!」

 

母のここまで取り乱した顔を見たのは
後にも先にもこの時だけである。

 

なんだってんだよ…まぁいいか、
どうせ勉強もはかどっていないし。

 

そんな軽い気持ちで
俺は書いてある住所へ向かうため
電車に乗った。

 

前田裕子…聞いたこともない。
母とどんな関係があるのだろう。

 

そこは小さなアパートだった。
チャイムを鳴らすといくつくらいだろうか、
なんせ母よりもいくらか年配の女性が
飛び出してきた。

 

「慶太君!?大きくなったのね!」

 

親戚のおばさんかよ。

 

「前田裕子さんでしょうか、
母から訪ねるよう言われたのですが」

 

「私は裕子の母親よ、裕子も喜ぶわ、
上がってちょうだい」

 

「お邪魔します」

 

「裕子、慶太君だよ」

 

そこには…
仏壇と遺影があった

 

微笑むその遺影の女性は
とても可愛く優しそうだった。

 

「裕子、慶太君大きくなったね、
良かったね」

 

おばさんは遺影に話しかけ続けた。

 

「あの…」

俺と母とこの人と裕子さん。
接点がまるで分からない。

 

「何から話せば言いか…」

 

おばさんはそっとビデオを取りだした

「とりあえずこれを見てちょうだいな」

 

それはとある日のニュース。
キャスターは話す。
7月18日夕方5時頃、
トラックの前に飛び出したこどもを
とっさにかばった女子高生前田裕子さんが
意識不明の重体、病院に運ばれ
間もなく死亡が確認されました。

 

どうやら裕子さんは
こどもをかばい亡くなったらしい。
ビデオを止めたおばさんが
衝撃の言葉を発した…

 

「このこどもがあなたなの」

 

「え」

 

全身から血の気が引いた。
何も言えない俺におばさんは続けた。

 

「裕子は今のあなたと同い年だったわ。
保育士を目指してた。

 

こどもの好きだったあの子の事、
私は何も不思議に思わなかった。

 

あなたの両親には泣きながら
何度も何度も頭を下げられた。
そんなあなたの両親に私はひとつだけ
約束をしてほしいと頼んだの。

あなたは当時二才。
あなたにだけはこの事実を
隠し通してやって欲しい。
娘もそう願っていると。

 

だから今日あなたのお母さんから
電話があった時にはびっくりしたわ。
自暴自棄になっているあなたに
全てを話してやって欲しいと
言うのだから。

 

あなたに恩を着せるつもりはなかった。
ただあなたが今道に迷っているなら
きちんと話そうと思ったの。

あなたの命はあなただけのものでない。
あなたの何気なく生きる瞬間は
裕子があなたに命を捨てて授けた瞬間。
どうか真っ直ぐに生きて」

 

いつぶりだろう。人に涙を見せたのは。
毎年毎年花を持ち頭を下げていた両親。

 

娘を奪われてなお俺に
心を馳せてくれたこの人。

 

そして見ず知らずの俺の為に
18才の生涯を閉じた裕子さん。

 

たくさんの人の熱い想いが涙となり
俺の頬を伝い続けた。

 

「すみません、
何を話せばよいか分かりません…」

 

「ならお願い」

 

おばさんは言った。

 

「今、受験生よね」

 

「3月には素敵な報告をおばさんに
届けてくれないかしら、
お母さんより先に。」

 

思わず見上げたおばさんは
イタズラっぽく微笑んだ。

 

「…はい!」

 

俺はおばさんの家を後にした。
ポケットに何かある。さっきの煙草だ。
迷わずゴミ箱に棄てた。

 

それから俺はがむしゃらに勉強した。
かなわなかった裕子さんの分まで。

 

3月。俺は走っていた。電車へと。
そしておばさんの家へと。

 

「おばさん!やったよ!合格したよ俺!」

 

その時見せたおばさんの笑顔は
あまりにまぶしかった。

 

「慶太、行くわよ!」

 

「あぁ」

 

7月18日。俺は二十歳になっていた。

裕子さんに。おばさんに。
この日は俺にとって一番大切な日となった。